2022年5月19日(木)より
作家、kerocchiさん(@kerocchi22)による個展
「部屋の中には、肉を焼いていないのに肉を焼いたみたいな臭いが充満していて、外では犬に近い何かが吠えている。僕は部屋の中心から少しズレた場所に立ち、阿呆な顔をしてそれを誤魔化す。」
が開催されます。
是非お立ち寄りください。
==以下引用==
僕にとってコラージュとは、自分を表現する、また孤独に抵抗するための一つの手段に過ぎない。もし、もっと上手く伝えられるなにか(直接的な言葉?いや言葉を超えるモノ)が見つかればいつ辞めてもいいと思っている。ただ今の自分には経験や知識が不足していて、コラージュが1番それに近い。初めてコラージュ作品を制作した時のことを覚えている。カッターを使って素材を切り取った時、同時に自分の内部にある感情の塊のようなものが切り開かれるように感じた。しかしまだその奥の核の部分には到達しておらず、それを今も模索している。コラージュ制作は芸術行為だが、療法としての側面もある。コラージュの起源とされるピカソがそれを始める前に、精神病の患者が自発的にコラージュを制作していたという話を聞いたことがある。それが本当かどうかは分からないが、まるでパズルの最後のピースが埋まった時くらいに頷いてしまった。コラージュを制作することで内面を探る。これは僕にとってかなり救いであるし死から遠ざかる唯一の方法であるかもしれない。これからと過去のことが不安だ。自分でかけた音楽がうるさい。どこかに行きたかったしどこかに行けるかと思ったけれど、結局どこにも行けなかった。外で何かが吠えている。そこにいるの誰だ!!!!!!!!わからない。何かを焼いた臭いがする。何を焼いてるんだ!!!!!!!!わからない。やめてくれ。許してくれ。言葉は使い捨てられた人口衛星のように頭の中をグルグルと彷徨い続け、それでもそれに伴う感情をひきづりながら生活は続いていく。素材と感情の塊のようなものを切り取った先に何があるのか?もう腐ってドロドロになっているかもしれないし、そもそも初めからそんなもの存在していないのかもしれない。ほんとうにわからない。でも痛みや哀しみ、すべての感情は混ざり合い溶けて創作に変わる。展示は自傷であり治療であり、恥である。こうして他人にそれらを見てもらうことによって、ぼんやりとした形が見えてくることを、ちょっとキレ気味で期待している。
期間:2022.05.19〜2022.05.23
時間:11:00〜19:00
(初日は15時から。最終日は18時までです。)
会場:GALLERY SUMMER of LOVE @gallery_summer_of_love
〒166-0003
東京都杉並区高円寺南4丁目41-6
JR高円寺駅南口から徒歩2分
SNS
Instagram : @kerocchi22
Twitter : @_kerocchi
==引用ここまで==